2025年6月現在、「成田空港警察捜査二課」を名乗る携帯電話番号（080、090など）からの詐欺電話が各地で報告されています。
この詐欺電話は非常に巧妙で、あなたの実名を告げて話しかけてくるため、一見本物の警察からの連絡のように錯覚してしまう恐れがあります。
📞 詐欺電話の主な特徴
- 携帯電話番号（080・090など）から発信
- 発信者は「成田空港警察捜査二課です」と名乗る
- あなたのフルネームを知っている
- 信用させるために「あなた名義の〇〇銀行のカードが遺失物で届いている」などと伝えてくる
- 特殊詐欺の捜査を装い、あなたが関与しているかのように話す
- 「出頭をお願いしたいが、難しければLINEで取り調べを行う」と言ってくる
- 最終的にLINEのビデオ通話に誘導される
📞 詐欺電話の会話例
会話の一例としては、次のようなパターンです。
「◯◯（フルネーム）さんの携帯で間違いないでしょうか？」
「成田空港警察捜査2課の△△です」
「◯◯さんの楽□銀行のカードが遺失物で届いてまして、心当たりありますか？」
「ＸＸという特殊詐欺事件の容疑者が〇〇さん名義のカードを持ってまして、◯◯さんが関与してる可能性があるということで電話しました」
「楽□銀行に問い合わせて、◯◯さんの電話番号を聞いて連絡しています」
身に覚えがないというと…
「そうなると〇〇さんの個人情報を使って、勝手に作られた可能性がありますね」
「つきましては至急成田空港警察捜査二課までお越しいただきたいのですが」
さらに出頭できない旨を伝えると…
「では、電話での取り調べで進めます。会話内容は録音させていただきます」
といった形で、LINEやSNSを使ったビデオ通話に誘導してきます。
⚠️ 詐欺の目的
このような電話の最終的な目的は、以下のような個人情報や金銭の詐取です：
- LINEでの「取り調べ」と称して顔やマイナンバー、免許証を撮影させる
- 銀行口座や暗証番号、口座の残高確認などを聞き出す
- 「保釈金」や「捜査協力金」などの名目で金銭の振り込みを要求する
❓ なぜ本名や住所を知っているの？
この詐欺では、被害者の本名（フルネーム）や電話番号、住所まで把握しているケースがあります。
考えられる原因：
- 過去の個人情報流出や情報漏洩による名簿データの流通
- SNSや通販、懸賞サイトなどで登録した情報の売買
- 名簿業者やダークウェブ経由の情報収集
名前を知っているからといって本物の警察官とは限りません。
🚨 本物の警察が絶対にしないこと
- LINEなどの個人アプリで連絡することは一切ありません
- 電話だけで取り調べを行うことはありません
- 事前に金銭の振り込みを要求することは100%詐欺です
✅ 詐欺電話への対策
- 見知らぬ番号からの電話には出ない
- 「警察」「カード」「出頭」などのワードが出たら一旦疑う
- 個人情報は絶対に教えない
- LINEなどへの誘導には応じない
- 家族や身近な人と情報を共有する
📝 まとめ
成田空港警察捜査二課を名乗る詐欺電話は、巧みにあなたを信頼させ、最終的にはLINEでの誘導→個人情報・金銭詐取という流れが報告されています。詐欺グループはあなたの「不安」や「罪悪感」を巧みに突いてきます。
一人で判断せず、迷ったらすぐに家族や「警察相談専用ダイヤル #9110」へ相談を。
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