2025年6月現在、「表示圏外」と表示される電話からの詐欺被害が全国で相次いでいます。
この記事では、「表示圏外」とはどういう意味なのか、実際に報告されている詐欺の傾向、そして対策方法について簡潔にまとめます。
「表示圏外」とは?「非通知」との違い
電話の着信画面に表示される「表示圏外」とは、発信元の電話番号が何らかの理由で受信側に通知されなかった場合に表示される表記です。
一方、「非通知」は、発信者が自ら番号を隠すように設定して発信した電話です。
「表示圏外」と「非通知」は似ていますが、意味合いが異なります。
主な表示圏外となる事例
①船舶・飛行機からの衛星電話サービスを利用した着信
②一部のIP電話サービスからの着信
③一部の国際電話 などがあります。
「表示圏外」からの詐欺電話に注意
現在、「表示圏外」と表示される着信から、詐欺と思われる電話が多数報告されています。以下のような特徴があります。
- 自動音声で、「通信会社」「総務省」「経済産業省」などを名乗る内容が流れる
- 「2時間後に通信サービスが停止されます」などと不安を煽る
- 「詳細を知りたい場合は1を押してください」などの誘導がある
- 警察を騙る人物が、あなたに犯罪容疑が掛かっているなどと電話をかけてくる
このような電話は、個人情報を聞き出そうとしたり、金銭的被害につながるおそれがあります。
表示圏外の着信を防ぐには
固定電話の対策(家庭用電話機)
多くの家庭用電話機には「表示圏外」や「非通知」からの着信を拒否する機能があります。
設定方法は機種により異なりますが、次のような名称の機能があります:
- 「表示圏外拒否」
- 「非通知拒否」
- 「迷惑電話対策機能」など
具体的な設定手順は、お使いの電話機の取扱説明書をご確認ください。
スマートフォンの対策
スマートフォンでも、次のような方法で「表示圏外」や不明な番号からの着信を制限できます。
- 「不明な発信者を消音」機能(iPhone)
- 「非通知・不明番号をブロック」機能(Android)
設定項目の名称は機種やバージョンによって異なる場合があります。
不審な電話がかかってきたら
- 内容に心当たりがない場合は電話に出ない
- 途中で「1を押す」などの操作をしない
- 家族や信頼できる人に相談する
- 地元の警察署や消費生活センターに報告する
警察や省庁が自動音声で個人情報や金銭に関する指示をすることは、通常ありません。
まとめ
- 「表示圏外」は、発信元情報が取得できない電話です
- 2025年6月現在、この形式を使った詐欺電話が報告されています
- 家庭用電話機やスマホの設定で対策が可能です
- 不審な電話には出ない・押さない・信じないことが大切です
ご自身やご家族を守るためにも、「表示圏外」からの電話には十分ご注意ください。
:「この記事は、2025年6月現在に報告されている被害事例をもとに、注意喚起を目的として作成されたものです。」
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