2025年5月末現在、+803や+883で始まる国際電話番号を使った詐欺電話が急増しています。特に「警察官を名乗る人物」からの連絡が多く、個人情報や金銭をだまし取ろうとする非常に悪質な手口です。
本名・住所を知っている?詐欺グループの危険な手口
これらの詐欺電話は、単なる無作為な迷惑電話ではありません。詐欺グループは、あなたの本名や住所を知った上で電話をかけてくることが多く確認されています。
これは、以下のような情報流出が原因と見られています:
- 過去のWebサービスからの情報漏洩
- 名簿業者などからの情報流出
- フィッシング詐欺を通じて得た個人情報 などです。
警察を騙る国際電話の特徴
特に注意すべきは、以下のような「警察を名乗る詐欺電話」の特徴です:
- 国際電話(+が付く番号)で、番号の末尾が「0110」や「110」
- 日本の警察署の電話番号に似せて信用させようとする意図があります。
- 国際電話番号(+803、+883など)を使って発信
- スプーフィング(発信者番号偽装)を行っているケースもあります。
- 警察署名や捜査二課などを名乗る
- 「〇〇県警から捜査依頼を受けました」「〇〇県警まで出頭してください」などと偽る
国際電話の国番号の解説
- +80:台湾の国番号
- +803:未使用の番号帯(にもかかわらず悪用されている)
- +88:衛星電話などに使われる特殊番号帯
- +883:国際IP通信サービス向け番号(一般的には使われない)
詐欺が疑われる電話番号の例
以下の番号から着信があった場合は、絶対に個人情報を伝えず、すぐに通話を切ってください。
- +8037110110
- +8837490110
- +88396990110
- 090-5079-7140
- 080-2959-7384
- 080-8039-2282
実際の会話例(詐欺の典型パターン)
「徳島県警の〇〇です。」
「〇〇さんですね。」
「警視庁から捜査依頼を受けました。事件のことで聞きたいことがあります。」
「徳島での件で心当たりはありませんか?〇〇(容疑者)の持ち物からあなた名義のカードが見つかりました。」
「身分証を持って徳島県警に来ていただけますか?」
「あなたに容疑が掛かっている。徳島県警に出頭してください。」
行けませんと断ると、
「LINEで取り調べをします。」
などと言ってくることが多い多いようです。
対処法と注意点
- 知らない番号からの電話は出ない
- 日本の警察が国際電話(+が付く番号)で連絡してくることはない
- +803や+883で始まる番号には特に注意
- 警察官がLINEなどの通話アプリに誘導することは絶対にない
- 不安な場合は、必ず警察署の公式番号に折り返し確認
まとめ
このような詐欺電話は、極めて巧妙かつ個人情報に基づいた心理的な揺さぶりを狙ってきます。一度でも応じてしまうと、金銭被害やさらなる詐欺のリスクが高まります。
不審な電話には「出ない・話さない」を徹底しましょう。
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