概要
2025年5月現在、「+8833440110」という国際電話番号から、警察を名乗る不審な電話がかかってくるという報告が上がっています。この番号は日本の警察とは一切関係がなく、信頼性のある番号に見せかけた詐欺の可能性が高いため、着信があっても出ないようご注意ください。
SNS上では、「あなたは事件に関わっている疑いがある」と告げられたうえ、フルネームを知られていたという声もあります。個人情報を使って信憑性を演出し、最終的には金銭をだまし取る手口であると考えられます。
日本の警察が国際電話(+が付く番号)から連絡することはありません
まず大前提として、日本の警察が「+」から始まる国際電話番号を使って個人に連絡してくることは絶対にありません。仮に連絡がある場合も、基本的には封書や訪問、あるいは国内番号からの電話です。国際電話=警察という時点で、ほぼ詐欺と見て間違いありません。
また、日本の警察が電話で「事件に関与している」などといきなり告げてくることも非常に稀です。そのような電話をして、万が一容疑者に逃げられでもしたら、警察の大失態です。冷静に対処しましょう。
会話の一例
詐欺電話の例として、次のような流れになることがあるようです。
- 「もしもし、〇〇(フルネーム)さんでお間違いないでしょうか?」
- 「こちらは○○県警の△△と申します」
- 「〇〇県の事件について、〇〇〇〇(容疑者)の所持品から、あなたの名義のカードが見つかりました」
- 「現在、あなたの名前が関与した事件の調査を行っています。共犯の疑いがあります」
- 「5月〇日に出頭命令の封書を送付しておりますが、ご確認いただいておりますか?」
- 「〇〇県警に出頭していただけますか?出頭できない場合は、通話アプリで事情を聞きます」
このように、突然の捜査協力・出頭要請といった話が電話口でなされ、断るとLINEなどの通話アプリへ誘導されるパターンが多いようです。
詐欺の特徴
+8833440110の電話には、以下のような典型的な詐欺の特徴が見られます:
- 末尾「0110」:日本の警察関係の電話番号(#9110や110番)を連想させ、安心させようとする
- 国際電話を使用:国際番号を悪用し、正体を偽装
- 個人情報を提示:フルネームを言い、不安と信頼を同時に植え付ける
- 事件関与をにおわせる:違法行為への関与をでっち上げて混乱させる
- LINEなどへの誘導:ビデオ通話などを使い、金銭をだまし取る口実を作る
対応方法
このような電話を受けた場合、以下の対応を徹底しましょう。
- 通話に出ない・会話をすぐ終了する
番号に見覚えがなければ無視するのが一番です。出てしまった場合はすぐに電話を切ってください。 - 個人情報を話さない
名前、住所、口座番号などは絶対に伝えないこと。 - LINEなどへの誘導には応じない
通話アプリでの“取り調べ”などはあり得ません。 - 警察や消費生活センターに相談する
不安な場合は最寄りの警察署、または188(消費者ホットライン)へ相談してください。 - 番号をブロックする
+8833440110を着信拒否設定にし、再度の被害を防ぎましょう。
まとめ
+8833440110という番号からの電話は、警察を装って個人情報を悪用し、不安を煽る悪質な詐欺の疑いが強いものです。日本の警察が国際電話で個人に連絡してくることはなく、「あなたは事件に関わっている」といった内容は詐欺の典型パターンです。
冷静に受け止め、情報を渡さず、速やかに通話を終了しましょう。不安を感じたら、必ず公的機関に相談することをおすすめします。
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