2025年5月現在、「警視庁捜査課」や「〇〇県警」を名乗る詐欺電話が多発しています。
これらの電話は、国際電話や携帯が多く使用されていて、出頭を要請するという名目で利用者を混乱させ、不安にさせる悪質な手口です。
国際電話を使用した場合は、電話番号の末尾が110が多いようです。
【詐欺電話の会話例】
確認されている会話の流れは以下のようなものです。
①「警視庁捜査課の〇〇です。△△さんのお電話でお間違いないでしょうか?」
警察を名乗り、あなたの名前を言うことで信頼感を与え、会話をスムーズに進めようとします。
②以下のような理由で出頭を求めてきます。
・「〇〇県で起きた事件に関わっている可能性があります。〇〇県警まで来てください」
・「あなたの携帯電話が不正利用されている。東京に来てほしい」
・「あなたが持っている銀行口座にお金を振り込んだという被害者が多数います。〇〇県警で捜査しているので、〇〇県に来てください」
③ここで「すぐ行きます」と答えると、電話が切れることが多いようです。
しかし「行けません」と断ると、LINEなどの通話アプリへの誘導が始まります。
その後、ビデオ通話で「嘘の取り調べ」が行われ、最終的に金銭をだまし取る仕組みです。
【詐欺の目的と手口】
この詐欺の目的は、利用者に不安を与えて通話アプリに誘導し、信頼させたうえで金銭を送らせることです。
警察を名乗ることで「本当の連絡かもしれない」と信じ込ませる点が非常に悪質です。
特に注意すべきポイントは以下の通りです。
・突然の出頭要請は詐欺の可能性が高い
・警察がLINEなどの通話アプリを使用することはありません
・本名や電話番号が知られている場合でも、個人情報漏洩が原因と考えられます
・「ビデオ通話での取り調べ」や「リモートでの口座確認」などは全て詐欺です
【対策方法】
・警察を名乗る電話があっても、まず落ち着いて公式な窓口に確認する
・出頭を求められた場合、その場で返答せず、必ず第三者に相談する
・LINEなどの通話アプリに誘導された時点で詐欺と断定してよい
・不審な電話はすぐ切り、着信拒否や番号通報を行う
・家族や高齢者にもこの手口を共有しておくことが大切
詐欺が疑われる電話番号の例
+4256840110
+8014190110
+8086190110
+8570698110
+8590283110
+8700337110
+8761768110
+8811270110
+8834080110
+8855471321
+9074470110
+9075980110
【まとめ】
「警視庁捜査課」や「〇〇県警」を名乗り、あなたの不安につけ込んでLINEなどへ誘導する詐欺電話が急増しています。
警察がこのような形で通話アプリを使って取り調べを行うことはありません。
少しでも疑わしいと感じたら、すぐに通話を切り、信頼できる相手に相談してください。
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