2025年5月現在、「NTTドコモ」を名乗る詐欺電話が急増しています。
多くのケースでは「+」で始まる国際電話番号からの着信で、自動音声による案内(ガイダンス)が流れるのが特徴です。
この詐欺は「携帯電話が2時間後に停止される」「利用停止手続きを確認するには1を押せ」といった内容で不安を煽り、詐欺グループとの通話へと誘導するものです。
【自動音声メッセージの例】
以下のような内容が確認されています。
①「NTTドコモです。お客様の携帯電話は本日で利用停止されます。詳しくは1を押してください」
②「NTTドコモです。お使いの電話で異常が発生しました。2時間後に利用停止されます。不明点がある方は1番を押してください」
③「こちらNTTドコモです。お客様の携帯電話は今日で使用が停止されます。詳しくは1を押してください」
④「こちらはNTTドコモ カスタマーセンターです。お使いの携帯電話は、あと2時間で利用停止となります。詳しく知りたい方は1を押してください」
⑤「NTTドコモです。固定電話のお支払いの確認がとれないので2時間以内に固定電話を止めさせていただきます。 6番を押してください」
「NTTドコモ」「利用停止」「2時間以内」「1番を押してください」といったキーワードが特徴です。
【詐欺が疑われる電話番号】
以下の電話番号からの着信には特に注意してください。
+18331392615
+18339198279
+18339036725
+18556601987
+9799857928
+29200055583
これらは一例にすぎず、番号を変えて何度も着信するケースも報告されています。
【詐欺電話の目的と手口】
この詐欺電話の目的は、1などのダイヤルを押させることで、詐欺グループのオペレーターに繋ぎ、個人情報や金銭を騙し取ることです。以下のような流れが想定されます。
・1を押すとオペレーターにつながり、日本語で会話が始まる
・「不正利用が確認された」などの理由で不安を煽る
・本人確認などと言って個人情報を聞き出す
・最終的にLINEや通話アプリに誘導され、金銭を要求される
【対策方法】
・NTTドコモが利用停止を自動音声で通知することは基本的にありません
・「+」から始まる不審な電話番号(国際電話)には出ない、折り返さない
・内容に不安を感じた場合は、公式のドコモお客様サポートへ確認する
・スマートフォンの設定で国際電話の着信拒否や迷惑電話対策を行う
【まとめ】
「あと2時間で利用停止」という表現で焦らせ、利用者を誘導する悪質な手口です。
少しでも不審に思ったら、絶対に通話操作をせず、公式窓口に確認しましょう。
不安を感じたときは、一人で判断せず、家族や消費者ホットライン(188)に相談することが重要です。
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