2025年5月現在、全国的に電力会社をかたる詐欺SMS(ショートメール)が多発しています。
本文には「料金未払い」「72時間後に停電」「至急対応」などの不安をあおる文言が並び、偽の支払いサイトへ誘導する手口が使われています。URLをクリックしてしまうと、クレジットカード情報や個人情報を盗まれる恐れがあります。
本記事では、実際に確認されている詐欺SMSの内容や特徴、正規の電力会社との見分け方、被害防止策について詳しく解説します。
■ 詐欺SMSの実例
以下は、実際に被害報告が寄せられている詐欺SMSの一例です。
ID:937 料金未払いのため、72時間後に停電となります。早急にご対応ください。http://www.〇〇〇
このようなSMSには、偽サイトへ誘導するURLが含まれており、アクセスすると支払い画面に偽装されたページが表示され、カード情報などの入力を求められます。
■ 詐欺SMSの特徴
- 差出人は「数字」や「見慣れない記号」など不審な表示
- 本物の電力会社とは異なるドメインのURL(例:www.abc-xyz.net)
- 「料金未払い」「停止」「至急」など、心理的に急がせる文面
- 会社名やサポート窓口などの正規情報の記載がない
■ 正規の電力会社からの連絡との違い
項目 | 詐欺SMS | 正規の電力会社 |
---|---|---|
文面 | 短文・脅迫的 | 丁寧で詳細な内容 |
送信元 | 不明・不審な番号 | 公式名義(〇〇電力) |
URL | 不審なドメイン | 公式ドメイン(例:tepco.co.jp) |
対応 | 今すぐ支払い要求 | 支払い確認の連絡後、書面で案内 |
■ 被害を防ぐには?
✅ リンクをクリックしない
どれほど不安をあおられても、SMS内のURLには絶対にアクセスしないようにしましょう。
✅ 正規サイトで確認する
支払い状況や契約情報は、電力会社の公式アプリやマイページで確認しましょう。
✅ 不審なSMSは削除する
受信してもリンクを開かず、削除してください。可能であれば迷惑SMSとして報告しましょう。
✅ 情報を入力してしまった場合はすぐ対応
万が一、偽サイトにカード情報や個人情報を入力してしまった場合は、クレジットカード会社・警察・消費者ホットライン(188)に早急に相談しましょう。
■ 参考リンク(正規の電力会社サイト)
- 東京電力(TEPCO):https://www.tepco.co.jp/
- 関西電力(KEPCO):https://www.kepco.co.jp/
- 中部電力(CHUDEN):https://www.chuden.co.jp/
■ まとめ
現在横行している電力会社を騙るSMSは、非常に巧妙で、誰でもだまされてしまう可能性があります。
被害を未然に防ぐためにも、
- 不審なSMSには反応しない
- 正規ルートで支払い状況を確認する
- 万が一被害に遭ったら、すぐに専門機関に相談する
といった対応を徹底しましょう。
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