2025年5月現在、「Appleサポート」からの名義で届く不審なメールが増加しています。今回ご紹介するのは、Apple PayやApple IDの利用者を狙ったフィッシング詐欺メールの典型例です。
■ 詐欺メールの内容(実例)
- 件名:決済情報の早急なご確認
- 送信者名:Apple サポート
- 送信元メールアドレス:
Apple.〇ki-19530208@diam
〇
ndhead.shop-pro.jp - 本文:
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決済情報の早急なご確認
2025年5月25日に通常と異なる地域での取引が確認されました。現在、ご利用は一時的に制限されております。
Apple Payのご利用を継続するため、2日以内に認証手続きを完了してください。情報は暗号化され保護されます。
認証手続き
- リンク先:
https://l3uqps2xjx97w-pages-dev.translate.goog/apple.com.html?...
■ このメールが危険な理由
- 送信元アドレスがApple公式ではない
→ Appleが「@shop-pro.jp」などの民間ドメインから送ることはありません。 - リンク先がAppleとは無関係
→ 表示上は「apple.com」が含まれていますが、実際はGoogle翻訳のプロキシ(translate.goog)を使って偽サイトに誘導しています。 - 不安を煽り、急がせる手口
→ 「2日以内」「利用制限」などの言葉で、冷静な判断を鈍らせるのが目的です。
■ 開封しただけでウイルス感染する?
メール本文に記載されたリンクをクリックしない限り、感染の可能性は低いです。
ただし、「画像の自動読み込み」によって開封確認(トラッキング)がされる場合があります。
それによって、使用されているメールアドレス(メアド)と認識されて、迷惑メールが増える可能性があります。
■ 安全のための対処法
- リンクは絶対にクリックしない
- メールはすぐに削除する
- Apple IDに心配があれば、公式サイト(https://account.apple.com/)から確認 )から確認
- 画像の自動表示を無効にする
Yahoo!メールの場合は
「設定 → 表示設定 → 画像を自動的に表示しない」にチェックを入れておきましょう。
■ Apple公式も注意喚起
Appleは公式に、正当なメールの見分け方を案内しています:
👉Apple公式: App StoreやiTunes Storeからの正規のメールを識別する
■ まとめ
このような詐欺メールは、年々巧妙になっています。
送信者名やロゴ、文面だけで判断せず、「送信元アドレス」や「リンク先のURL」を必ず確認しましょう。
心配な場合は、迷わずApple公式サポートやセキュリティ専門家に相談してください。
🔔 不審メールを見つけたら
不審なメールを受け取った場合は、削除する前に「ヘッダー情報」を保存して、フィッシング対策協議会(JPCERT)などに報告することで他の被害者を防ぐ助けになります。
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