2025年5月現在、「徳島県警察」を名乗る詐欺電話が全国で多発しています。
電話は主に「+」から始まる国際電話番号や、080・090といった携帯番号からかかってきます。内容は非常に巧妙で、あなたの本名で呼びかけるなどして信用させようとしてきます。ご自身やご家族が被害に遭わないよう、ぜひ最後までご覧ください。
詐欺の電話内容とは?
この詐欺電話では、次のような会話が始まります。
- 「○○さんですか?徳島県警の××と申します。今、少しお時間よろしいでしょうか?」
(本名を知っている場合が多いです) - 「詐欺の犯人の持ち物から、あなた名義の口座が見つかりました」
- 「あなたに逮捕状が出ています」
- 「あなた名義の口座が不正利用されています」
このように不安を煽る内容を立て続けに言い、次ににはこう尋ねてきます。
「身分証を持って、〇〇県警まで来られますか?」
わざと自宅から遠い警察署(例:関東在住の人に徳島県警)を指定することで、「行けません」と言わせるのが狙いと見られます。
その後は、「ビデオ通話での取り調べ」と称してLINEや他の通話アプリに誘導し、個人情報や金銭をだまし取るのが目的です。
なぜ詐欺グループが本名を知っているの?
電話の最初に「○○さんですか?」と本名を言われると、つい信じてしまいがちです。
ですが、これは過去に流出した名簿や個人情報リストが悪用されている可能性が高いです。
- インターネット通販や会員登録の漏洩
- SNSや名刺交換サービスからの情報収集
- 闇サイトなどで売買されているリスト
詐欺グループはこうした情報を利用して、「あたかも本当に知っているかのように」装ってきます。本名を言われたからといって、本物の警察だと信じる必要はまったくありません。
LINEでの“ビデオ通話取り調べ”は詐欺です!
詐欺グループは、LINEや別の通話アプリへと誘導し、次のような手口を使ってきます。
- 「顔を確認します」と言ってビデオ通話を開始
- 「身分証を見せてください」と言って、免許証や保険証を画面に映させる
- 「口座凍結のために操作が必要」と言ってスマホを遠隔操作するアプリを入れさせる
- 最終的に、ATM振込や電子マネー購入などでお金をだまし取る
本物の警察がLINEやビデオ通話で取り調べを行うことは絶対にありません。
このような電話が来たらどうすればいい?
- 電話はすぐに切る
- 絶対に相手の指示に従わない
- 家族や知人に相談する
- 不安な場合は、警察相談専用ダイヤル「#9110」または最寄りの警察署に問い合わせる
- 電話番号を着信拒否に設定する、迷惑電話ブロックアプリを導入する
まとめ|冷静に対応を!
このような詐欺電話は、「本名を呼ぶ」「公的機関を名乗る」「恐怖心をあおる」など、心理的に揺さぶってくる巧妙な手口です。
ですが、落ち着いて対応すれば被害を防ぐことができます。
相手が本名を知っていても、警察を名乗っても、LINE通話を促してきても、それは「詐欺」です。
自分だけで判断せず、周囲にも情報を共有して、みんなで被害を防ぎましょう。
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