最近、「警視庁捜査2課の〇〇です」などと名乗る詐欺電話が全国的に多発しています。
これらの電話は非常に巧妙で、多くの人が一瞬本物と勘違いしてしまう内容です。
実際にあった詐欺電話の会話例
「〇〇県捜査2課の〇〇ですが、〇〇さんの携帯でしょうか?」
→ ここで、自分の名前や住所を言い当てられるケースが多く、驚いてしまいます。
その後の典型的な流れは以下の通り:
- 「マネーロンダリングの容疑で捕まった〇〇という人物の持ち物から、あなたの名義の口座が見つかりました」
- 「あなたの口座が詐欺事件に使われている」
- 「貴方のカードが不正利用されている可能性があるため、捜査に協力してほしい」など
偽警察の誘導パターン
次にこう尋ねてきます:
- 「本日、〇〇県警まで行けますか?」など
→ ここで「行けます」や「今から向かいます」と答えると、電話が切れるケースが多く報告されています。これは実際に出頭されてしまうと詐欺が成立しないためと考えられます。
一方、断ると次のように展開します:
- 「それではLINEでビデオ通話をしましょう」
→ 警察官風の服装をした男が登場し、最終的に金銭を要求されるという非常に危険なパターンです。
使用される電話番号にも注意!
- 携帯番号(080、090)からの発信が多い
- 国際電話番号(+〇〇)を使うケースも増加中
- 警察署の代表番号風(末尾が110)に偽装された番号を使用する例もあり、スプーフィング(番号偽装)の可能性が高いとされています。
なぜ本名や住所を知っているのか?
X(旧Twitter)などでは、「詐欺グループが自分の本名や住所を知っていた」という投稿が急増しています。
考えられる原因としては:
- ウェブサイトからの情報漏洩
- 名簿業者経由の個人情報流出
- SNSや通販サイトの登録情報の不正利用
などが挙げられます。
対策と心得
- 本物の警察が電話で金銭や個人情報を要求することは絶対にありません。
- LINEやビデオ通話での「捜査協力」もあり得ません。
- 少しでも不審に思ったら電話を切って、警察署の公式番号に自分でかけ直しましょう。
まとめ
このような詐欺は、個人情報を巧みに使って「本物らしさ」を演出してきます。
しかし、警察を名乗って金銭を要求する行為は完全に詐欺です。
コメント