■ 「日本データ通信協会です」国際電話詐欺が急増中
2025年5月現在、SNSや掲示板などで報告が増えているのが、「日本データ通信協会」を名乗る国際電話詐欺です。
これは実在する「一般財団法人 日本データ通信協会(デ協)」の名前を騙った特殊詐欺です。
電話は国際番号(+807〜、+877〜、+979など)からかかってきて、自動音声ガイダンスで不安を煽る内容が流れます。
■ 詐欺電話の内容(自動音声ガイダンス)
この詐欺電話では、以下のようなメッセージが確認されています。
▼ 自動音声メッセージ例
「こちらは日本データ通信協会です。現在ご利用中の携帯電話について、回線停止の恐れがあります。オペレーターに確認されたい場合は1番を押して下さい。」
このように、不安を煽るメッセージの後に「番号を押すように」指示され、ボタン操作を促してきます。
■ なぜ番号を押してはいけないのか?
番号を押すと、電話が詐欺グループのオペレーターに繋がります。
その後、以下のような手口で詐欺が行われます。
- 「あなたの番号が迷惑行為に使われた」と偽り、不安を煽る
- 個人情報(氏名・電話番号・住所など)を聞き出す
- 電話料金や手数料名目で金銭を要求する
- トークアプリへ誘導して、詐欺のやりとりを継続する
■ 電話番号の例(スプーフィングの可能性あり)
報告されている番号の一部をご紹介します。
※これらはスプーフィング(偽装)されている可能性があり、実在の団体とは無関係です。
- +87754587913
- +97980983149
- +807 から始まる番号全般
番号を見ただけでは詐欺かどうか判断できないため、基本的に「出ない」「操作しない」が鉄則です。
■ 類似の詐欺に「総務省」「NTTドコモ」などを騙るものも
この詐欺の特徴は、「協会」や「省庁」や「通信キャリア」などのバリエーションがあります。
例:
- 「総務省電波監理審議会です。あと2時間で通信を停止します」
- 「NTTドコモです。お使いの回線に問題があります。2時間後に電話が止まります」
- 「法務省入国管理局です。重要なお知らせがあります」
■ 対処法|とにかく「出ない・押さない・教えない」
状況 | 対応策 |
---|---|
着信した | 出ずに無視する。着信拒否に設定する |
出てしまった | 音声案内に従わず即切る。番号をメモしておく |
押してしまった | 個人情報を伝えた場合は警察・通信会社に相談 |
■ 固定電話・ひかり電話での国際電話拒否方法
▼ NTT系回線(固定電話・ひかり電話)での着信拒否方法
「国際電話不取扱受付センター」に連絡することで、着信をブロックできます。
- 電話番号:0120-210-364(受付時間:9:00~17:00)
- 申込内容:「国際電話の着信を一切拒否したい」
※一部の電話機では、手動での設定(特定番号の着信拒否)も可能です。
■ まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
詐欺の手口 | 自動音声で不安を煽り、番号を押させて詐欺オペレーターへ |
主な番号 | +87754587913、+97980983149、+807から始まる番号など |
対応策 | 出ない、押さない、喋らない。固定はNTTで国際電話拒否設定も可能 |
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