2025年5月現在、インターネット通販がさらに普及する中で、最近急増しているのが、宅配業者を装ったSMS詐欺(フィッシング詐欺)です。
「荷物をお届けしましたが、不在のため持ち帰りました http://www….」
「配達に関する重要なお知らせがあります https://www….」
といった一見もっともらしいメッセージと共に、不審なリンク(URL)を送ってきます。
このリンクを開いてしまうと、偽サイトに誘導され、クレジットカード番号や個人情報を盗まれるという被害につながる可能性があります。
実際に届いたSMSの文面とは?
以下は、実際に被害報告が多い詐欺SMSの一例です。
・お荷物のお届けに関してご連絡があります。ご確認ください:https://yamato.○○○○.com
・不在のためお荷物を持ち帰りました。再配達をご希望の方はこちら:https://sagawa.××××.jp
一見すると本物そっくりですが、リンク先のURLに注目すると、公式とは異なるドメイン名が使われています。
偽サイトの巧妙な手口
リンクをタップすると、公式そっくりな「再配達受付ページ」や「本人確認ページ」に飛ばされます。そこで次のような情報の入力を求められます。
- 氏名・住所
- 電話番号
- クレジットカード番号
- 生年月日 など
これらを入力してしまうと、あなたの個人情報はすべて詐欺グループの手に渡ってしまいます。
被害のリスクは?
入力された情報は、以下のような犯罪に悪用される可能性があります。
- クレジットカードの不正利用
- ネットバンキングの乗っ取り
- フリマアプリやECサイトのアカウント乗っ取り
- 携帯電話の不正契約
こうしたSMSが来たらどうすればいい?
1. 絶対にリンクをクリックしない
宅配業者がSMSで再配達を案内することは基本的にありません。
2. メッセージを削除し、無視する
あやしいメッセージはすぐに削除しましょう。
3. 正規のアプリや公式サイトを使って確認する
ヤマト運輸や佐川急便、日本郵便は公式アプリや公式サイトで配送状況を確認可能です。
4. 不審なSMSを受け取ったら報告する
警察や各携帯キャリア(docomo, au, SoftBankなど)に通報しましょう。迷惑SMS報告用の窓口が用意されています。
まとめ:SMSのリンクには要注意。慌てず公式を確認!
宅配業者を装ったSMS詐欺は、日常生活に紛れ込む「巧妙な罠」です。「荷物が届く予定だったからつい…」という心理を突いてきます。
- 見覚えのないSMSに記載されたURLはクリックしない
- 荷物の確認は必ず公式サイトやアプリから行う
- 少しでも不審に感じたら家族や知人に相談
この3つを守ることで、詐欺の被害を大きく減らすことができます。
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