最近、スマートフォンに「+1844」「+1800」「+1888」「+1877」「+1866」といった、見慣れない国際電話番号からの着信があったという報告が増えています。
一見、企業やサポートセンターからの正規の電話のようにも見えますが、詐欺の可能性があるため注意が必要です。
■ これらの番号はどこから?
番号 | 国・地域 | 備考 |
---|---|---|
+1 | アメリカ・カナダなど | 北米番号計画(NANP)圏内の国番号 |
つまり、+1から始まる電話番号は、アメリカ・カナダおよび一部のカリブ諸国からのものです。
■ 「844」「800」「888」「877」「866」は何の番号?
これらはすべて、アメリカ・カナダのフリーダイヤル(通話料無料)番号です。企業のカスタマーサポートなどでよく使用される番号帯ですが、近年は日本向けの詐欺にも悪用される事例が増えています。
プレフィックス | 特徴 |
---|---|
800 | 最も古くから使われる定番のフリーダイヤル |
888 | 800が枯渇したため導入された番号帯 |
877 | 同上 |
866 | 同上 |
844 | 比較的新しい番号帯で現在も割り当て中 |
■ なぜ注意が必要なのか?
本来、これらの番号は通話料無料で、企業の問い合わせ窓口などに広く使われてきました。しかし近年、詐欺グループがこれらの番号を偽のカスタマーサポートや政府機関を装う手口で悪用しています。
よくある詐欺の特徴:
- 「お客様の口座が凍結されています」
- 「税金の支払いに問題があります」
- 「電話が2時間後に止まります。1を押してください」
- 自動音声で対応し、不安をあおってボタン操作を誘導
- 折り返し電話を促し、個人情報を聞き出す
■ かけ直しても大丈夫?
知らない番号から着信があった場合、絶対に折り返し電話をかけないでください。
一見フリーダイヤルでも、海外からの着信である以上、通話料が発生する場合や、詐欺グループに繋がる可能性があります。
■ 安全に確認する方法
- 番号をネットで検索する(例:電話番号検索サイトやSNS)
- 企業の公式サイトに掲載されている番号と一致するか確認
- 不安な場合は、消費者ホットライン(188)に相談
■ まとめ
番号帯 | 意味 | 注意点 |
---|---|---|
+1 | アメリカ・カナダなど | 北米圏の国番号 |
800 | フリーダイヤル | 詐欺にも使われる可能性あり |
888 | 同上 | 同上 |
877 | 同上 | 同上 |
866 | 同上 | 同上 |
844 | 同上 | 同上 |
これらの番号からの着信に心当たりがない場合は、出ない・かけ直さない・調べるを徹底してください。
■ 最後に:詐欺を防ぐ3つのポイント
- 知らない国際電話には出ない
- 折り返し電話はしない
- 正式な機関の番号を事前に控えておく
身に覚えのない国際電話には、くれぐれもご注意ください!
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