序文:突然の「総務省からの最終通知」にご用心!
近年、国際電話を使った詐欺が急増しています。とくに「+87」などの国際番号から、日本語の自動音声で「総務省」を名乗る詐欺電話が報告されています。内容はあたかも公式からの連絡のように聞こえますが、これは巧妙に作られた詐欺の手口です。
迷惑電話の実際の内容
実際に報告されている自動音声の例は以下のようなものです。
メッセージ例①:
「こちらは総務省の総合通信管理局です。そちらの電話番号に異常が見られるために、2時間後に回線サービスを停止いたします。詳細を確認するには1を押してください。」
メッセージ例②:
「1番を押してください。こちらは総務省です。お客様のお使いのお電話が2時間後に利用停止処分になります。ご不明な点がある方は1番を押してください。」
これらのメッセージはいずれも「利用停止」や「最終通知」など、不安を煽る言葉を使って、受話者にボタン操作をさせようとする手口です。
+87はどこの国番号?実在しない番号の可能性も
「+87」は国番号としては衛星電話専用に割り当てられている特殊な番号帯であり、一般的な国の市外局番ではありません。つまり、信頼できる国際電話ではない可能性が高く、着信時点で警戒が必要です。
電話番号の偽装にも要注意
これらの詐欺電話では「発信元番号の偽装(スプーフィング)」が使われており、あたかも公式の組織からの連絡であるかのように見せかけています。たとえば、「+87」や「+81(日本)」の番号であっても、実際には海外からかけられていることもあります。
日本に住む外国人もターゲットに
このような詐欺は日本語だけでなく、中国語や英語のバージョンも存在し、日本に住む外国人もターゲットにされています。言葉がわからない、あるいは制度を十分に理解していない外国人にとって、こうした電話は特に不安を煽られやすいため、周囲の注意喚起も大切です。
被害を防ぐためのポイント
- 不審な国際電話に出ない、または途中で切る
- 自動音声の指示には絶対に従わない
- 個人情報や操作指示には応じない
- 不安があれば、総務省や警察庁の公式サイトを確認
- 周囲の家族や高齢者にも共有・注意喚起を
まとめ:詐欺電話には冷静な対応を!
「総務省」や「法務省」など、聞き慣れた公的機関の名前を使って不安を煽る電話は、詐欺の常套手段です。こうした電話に遭遇した場合は、慌てず、まず疑ってみることが何より大切です。被害にあわないためにも、情報を共有し、冷静に対応しましょう。
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