最近、「+87」で始まる国際電話からの着信が増えていると話題になっています。これは衛星電話を使った「詐欺電話」の可能性が非常に高く、さらに特殊詐欺の可能性もあります。
この記事では、+87の番号の正体、詐欺の手口、そして「特殊詐欺」についても解説します。
■ 「+87」は国ではなく“衛星電話”
「+87」で始まる番号は、特定の国ではなく一般に国際衛星電話に割り当てられた番号です。海上や山岳地帯など、通常の電波が届かない地域で使われる電話ですが、最近ではこれを悪用した詐欺も増えています。
■ 手口の一例:ワンギリ詐欺と高額通話料
+87番号を使った主な詐欺手口は次の通りです:
- ワンギリ(1回だけ鳴らしてすぐ切る)
- 不安や興味をあおって折り返し電話させる
- 通話を始めると、1分数千円という高額通話料が発生
つまり、折り返し電話をかけるだけでお金をだまし取られるという仕組みです。
■ 「特殊詐欺」ってなに?
+87からの電話は、特殊詐欺のひとつと考えられる場合があります。
特殊詐欺とは:電話やメール、SNSなどを使って、人をだまして金銭をだまし取る詐欺の総称です。
代表的な例には以下があります:
- オレオレ詐欺(家族を装ってお金を要求)
- 架空請求詐欺(使っていないサービスの料金を請求)
- 還付金詐欺(「医療費が返ってくる」などと嘘をつく)
- 国際電話詐欺(+87のような番号で不安をあおる)
- 逮捕状が出ている。税金の未納がある など
+87のような衛星電話を使った詐欺も、「見慣れない電話番号で金銭を狙う」という点で特殊詐欺の一種と言えます。
■ 対処法:かけ直したらどうする?
もし電話に出てしまったり、折り返してしまった場合は:
- すぐに通話を切る
- 携帯会社に連絡して(またはウェブサイトやアプリから)通話明細を確認
- 高額請求があれば、警察や消費生活センターに相談
■ 被害を防ぐための3つの対策
- 知らない番号には出ない・折り返さない
- 迷惑電話ブロックアプリを導入する
- 携帯会社の国際電話ブロック機能を使う
特に、+87のような「見慣れない国際番号」は要注意です。
■ まとめ
+87からの着信は、衛星電話を利用した特殊詐欺の可能性が高いため、絶対に出たり折り返したりしないようにしましょう。
少しでも不安な場合は、すぐに家族や警察に相談しましょう。
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