Appleを名乗る不審なメールが私のもとに届きました。
内容を一見すると「支払いに関する重要なお知らせ」のように見えますが、これは典型的なフィッシング詐欺メールの手口です。
今回は、実際に届いたメールの全文とともに、
- なぜ詐欺メールと判断できるのか
- 見分け方のポイント
- 取るべき対応
を解説します。
📩 実際に届いた詐欺メールの内容(全文)
送信元: iCloud(sever.apple-ht〇〇〇@service.uqnqp.cn)
件名: Appleよりご注文に関する重要なお知らせ
リンク先: https://apple-tenee.xo〇〇〇.com/account_int/
お支払いに関する問題が発生しています
注文番号: W1741593146
ご注文の商品を遅延なくお受け取りいただくための手順:
1.ご利用の決済プロバイダに連絡し、Appleから製品を購入しようとしている旨をお伝えください。
2.問題が解決しましたらご注文状況にアクセスいただき、青いボタンを押して再度お支払いを試みるか、お支払い情報を更新してください。今後7日間、お支払いが継続して自動的に請求されますので、お客様からAppleへご連絡をいただく必要はございません。7日経過してもお支払いを処理できない場合、ご注文はキャンセルとさせていただきます。
ご不明な点がありましたら、0120-993-993までお電話にてお問い合わせください。
オンラインショッピング | お近くのApple Store | 0120-993-993 | Apple Store App
🔍 このメールの怪しいポイント
1. 差出人のアドレスがAppleではない
送信元は sever.apple-ht〇〇〇@service.uqnqp.cn
。これはApple公式のドメインではありません。
Appleからの正規メールなら @apple.com
などになります。
2. リンク先がAppleと無関係なURL
リンク先は https://apple-tenee.xo〇〇〇.com/account_int/
。Apple公式サイトではなく、第三者による偽サイトの可能性が高いです。
3. 不自然な文面
- 「青いボタンを押して」などAppleでは使わない言い回し
- 機械翻訳のような不自然さ
- Appleらしからぬ焦らせる表現
4. 信頼させようとするテクニック
あえてAppleのカスタマーサポート公式電話番号「0120-993-993」を記載し、安心させようとしています。
これは本物の番号ですが、メールの信頼性とは無関係です。
🛡️ こうした詐欺メールを受け取ったら?
やってはいけないこと
- リンクをクリックする
- 個人情報(Apple ID・パスワードやクレジットカード番号)を入力する
- 添付ファイルを開く
正しい対処法
- メールを開かずに削除する
- Apple公式サイト(https://www.apple.com/jp/)に直接アクセスして確認する
- 必要であればApple公式サポートに自分から連絡する
- Apple IDのパスワードを変更する(心配な場合)
✅ 見分け方チェックリスト
チェック項目 | 正規メール | フィッシング詐欺 |
---|---|---|
送信元アドレス | @apple.com など | @〇〇.cn など怪しいドメイン |
リンク先URL | apple.com 内のURL | 全く関係ないURL |
文面の自然さ | 丁寧で一貫性あり | 機械翻訳のような表現 |
不安を煽る内容 | 基本なし | アカウント停止・キャンセルなど |
🎯 まとめ:少しでも怪しいと思ったら「クリックしない」が鉄則
今回のようなフィッシングメールは、ますます巧妙になっています。
でも、「送信元」と「リンク先」をチェックするだけで、多くのケースは見抜くことができます。
不安な時は、自分で公式サイトにアクセスして確認する。
これがネット詐欺に引っかからない一番の方法です。
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