2025年4月、私のもとに「Visa Japan」からの一通のメールが届きました。
件名は「【注意喚起】不正利用を未然に防止してください」――。
一見すると、カードの不正利用を防ぐための大事な通知に見えますが、これは典型的なフィッシング詐欺メールでした。
今回は、届いた実際のメールをもとに、
- どこが怪しいのか?
- なぜ詐欺だと判断できるのか?
- どう対応すべきか?
をわかりやすく解説します。
✉ 実際に届いたメールの内容
件名: 【注意喚起】不正利用を未然に防止してください
送信元: <Visa Japan> (admin@mail〇〇〇.hrbhxjxc.〇〇〇)
リンク先: https://dlxxzs.〇〇〇/visa-security
VISA
VISAカードセキュリティアップグレードのお知らせ
VISAカードご利用のお客様:
いつもVISAカードをご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度、お客様のインターネット上のお買い物をより安全にする為、セキュリティシステムのアップグレードを行いました。今後お客様がスムーズにカードをご利用いただけるために、今一度ご登録された携帯番号の本人確認手続きをお願いしております。
不正利用を未然に防止するため、必ず行ってください。
✼お早めにお手続きを完了させない場合、カードの一部機能をご利用できない可能性がございますので、ご注意ください。
下記のお客様専用URLにアクセスし、指示に従ってお手続きを完成すれば本人認証サービスの登録確定です。
お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いします。
お手続きはこちら >
🔍 このメールのどこが怪しい?ポイントを解説
1. 送信元アドレスが怪しい
Visa公式のアドレスであれば「@visa.co.jp」などが使われるはずですが、今回の送信元は @hrbhxjxc.〇〇〇
という不明なドメインです。
これは明らかに偽物です。
2. リンク先URLが公式でない
メールに記載されているリンク先は https://dlxxzs.〇〇〇/visa-security
Visaとは無関係なドメインです。
正規のVisaサイトであれば、以下のようなURLになります。
visa.co.jp
secure.visa.com
3. 不安を煽る表現
- 「カードの一部機能をご利用できない可能性がございます」
- 「不正利用を未然に防止するため」
など、焦らせてリンクをクリックさせようとするのは詐欺の典型パターンです。
4. 不自然な日本語
機械翻訳のような、やや不自然な表現も見られます。
- 「今一度ご登録された携帯番号の本人確認手続き」
- 「本人認証サービスの登録確定です」
🛡️ 詐欺メールの対処法・やってはいけないこと
⛔ 絶対にやってはいけないこと
- メール内のリンクをクリックする
- カード番号や個人情報を入力する
- 添付ファイルを開く
✅ 安全のためにすべきこと
- メールを無視・削除する
- Visa公式サイトから直接ログイン・問い合わせを行う
- ウイルス対策ソフトでチェックを行う
📌 万が一、リンクを踏んでしまったら?
すでにリンクを開いてしまった、またはカード情報などを入力してしまった場合は、すぐに以下の対応を行いましょう。
- カード会社に連絡して停止・再発行を依頼
- カードの利用明細をしばらく注視する
- スマートフォンやPCでウイルスチェックを実行
- パスワード変更(同じパスワードを他でも使っていればそちらも)
🎯 まとめ:おかしいと感じたらクリックしない!
フィッシング詐欺メールは年々巧妙になっていますが、今回のように
- 送信元アドレス
- リンク先URL
- 文面の不自然さ
をチェックすることで、詐欺を見破ることができます。
「少しでも怪しいと感じたら、クリックしない」
このシンプルな意識が、あなたの大切な情報と資産を守ります。
コメント