1. はじめに:ガン消し価格が高騰中!
1980年代から1990年代にかけてガシャポンのカプセル玩具として大ヒットした「ガン消し(ガンダム消しゴム)」。かつては100円程度で購入できた小さなフィギュアですが、近年その価格が高いものだと数千円〜数万円にまで高騰しています。
特に、未開封品や希少なカラーバリエーションのガン消しは、フリマアプリやネットオークションで高額取引されるケースが増えています。さらに、最近では日本国内だけでなく海外のアニメファン(OTAKU)からの需要が増えたことも価格上昇の要因になっています。
この記事では、ガン消しの歴史や人気の理由、高騰の背景、海外市場の影響、そして今後の展望について詳しく解説していきます。
2. ガン消しとは?(基本情報と歴史)
(1) ガン消しの概要
ガン消しとは、1985年SD(スーパーデフォルメ)化されたガンダムの小型フィギュアで、ガチャガチャ(カプセルトイ)で販売されていました。素材は消しゴムでできていますが、実際には消しゴムとして使われることはほぼなく、コレクションや遊び用のフィギュアとして人気でした。
発売元はバンダイで、「ガチャポン戦士」などともいわれました。
一般的には、SDガンダム(2頭身)の物を指しますが、リアルな作りの物も含む場合があります。
(2) ガン消しの特徴
① SD(スーパーデフォルメ)デザイン
- ガンダムを可愛らしくデフォルメしたデザイン(2頭身)で、子どもから大人まで人気がある。
- 他のガンダムフィギュアと比べても独特な魅力がある。
② カラーバリエーションの豊富さ
- 初期は、単色(赤・青・黄・白・緑・黒など)が基本だったが、クリアカラー・メタリックなどのレアバージョンも存在する。
- 同じ機体でもカラーによって希少価値が大きく異なる場合がある。
③ 可動式・パーツ分解可能なタイプも存在
- 初期のものは一体成型だったが、後期には武器の付け替えや腕の可動が可能なモデルも登場。組み替え遊びができることで、子どもたちの間で大ヒット。
(3) ガン消しの歴史
- 1985年頃:「SDガンダム ガチャポン戦士」シリーズとして発売。
- 1990年代:シリーズで多くの製品が展開され、最盛期を迎える。
- 2000年代以降:ガチャ玩具の多様化により人気が下火に。
- 2016年8月:「C3TOKYO2016」会場で、カプセルトイ新シリーズ「ガシャポン戦士f(フォルテ)」発表
- 2020年代:国内のレトロブームと海外のファンから再び注目され、取引が増加。結果として価格高騰
3. なぜガン消しが値上がりしているのか?
(1) 限定品・レアカラーなどの希少価値
ガン消しは、30年以上前に生産されたものが多く、子どもの玩具であったため、傷物や汚れたものが多く、また現在では未開封・美品の流通量が極めて少ないです。
また、特別仕様(メタリック・クリア・イベント限定カラー)のものは特に希少性が高く、高額で取引される傾向にあります。
(2) レトロ玩具ブームとコレクター需要の増加
近年、1980〜90年代の玩具をコレクションする「レトロブーム」が日本国内で広がっています。
特に、当時ガン消しを遊んでいた30〜40代の世代が「懐かしい」と感じたり、当時買えなかったものを大人買いして、コレクションを再開するケースが増えています。
(3) フリマアプリ・オークション市場の拡大
- メルカリ、ヤフオク、ラクマなどのオンラインマーケットの普及により、誰でも簡単に売買ができるようになった。
- レアアイテムはすぐに高値で取引され、価格が上昇している。
(4) SDガンダム人気の復活
- SDガンダムの新作アニメやゲームが登場し、若い世代にも人気が拡大。
- バンダイが新たに「ガシャポン戦士f(フォルテ)」などのシリーズを展開し、SDガンダム自体の人気が高まっている。
4. 海外のアニメファンがガン消し市場に与えている影響
(1) 海外のガンダム人気の拡大
- 『機動戦士ガンダム』は、特にアジアで高い人気を誇るが、北米、欧州にも多数のファン。
- NetflixやYouTubeで過去のガンダム作品が視聴し、新たなファン層が増加。
(2) SDガンダムの海外人気
- 日本国内で販売されたガン消しは、海外ではほとんど流通していなかった。
- 近年、eBayや海外オークションでガン消しを探す海外コレクターが増えている。
(3) 日本市場からの流出による価格上昇
- 近年、海外ファンが日本のオークションやフリマアプリを利用してガン消しを購入するケースが増加。
- これにより、国内の中古市場の在庫が減り、さらに価格が上がるという現象が発生。
5. 実際に高騰しているガン消しの例と価格推移
- 一般的なガン消し → 当時100円 → 現在500円~3,000円
- レアカラー(クリア・メタリック) → 当時100円 → 現在5,000円以上
- 限定版(イベント配布・懸賞品) → 数万円で取引されるケースも
7. まとめ:ガン消しの価格上昇と今後の楽しみ方
- ガン消しは、日本国内だけでなく、海外コレクターの影響で価格が高騰。
- 今後もSDガンダムの人気が続けば、さらに価値が上がる可能性が高い。
- 投資目的もあるが、価格変動に一喜一憂しないコレクションとして楽しむのがベスト!
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